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江戸政
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界隈ではなかなか行けない幻の店と評判「江戸政」

創業当時から続く名物の“タタキ”として提供される、新鮮な生の鶏肉を使った大ぶりのつくねを堪能したい「江戸政」。多くの飲んべえのハートをつかむ立ち呑み屋さんはライブ感が◎。

大正13年創業、東京スカイツリーが望める両国橋近くの立ち呑み焼鳥店

両国橋のほど近くにある「江戸政」は、大正13年創業の歴史ある焼鳥店。立ち呑みスタイルで“ちょっと1杯”の気分を叶えてくれる、長居は野暮な江戸情緒あふれる老舗店です。

年月を感じさせるカウンターは、かつて使用していた屋台を仕立て直したものだそう。コの字に近いL字型のカウンターを囲むように来店客が思い思いにお酒や焼鳥に舌鼓を打ち、その中央で店主が串を返しながら焼く。立ちのぼる湯気と香りのなか、隣りあわせた客と語らいあう下町の風情が味わえます。

界隈や飲んべえの間では“なかなか行けない幻の店”としてもウワサされる同店。というのも、営業時間が平日17時~20時、土曜17時~18時30分と限定されているため。開店前からできる行列も風物詩で、仕事を早上がりしたり直帰にした日、または平日休みに駆けつけたいところ。

また、立地的に隅田川越しの東京スカイツリーを望むことができるのも、ちょっとしたお楽しみ。古きと新しきが同居する東日本橋エリアの魅力に触れることができますよ。

創業当時から続く名物のタタキは、生と焼きが選べる大ぶりの「つくね」

取材当日は17時過ぎに到着。いなせな暖簾をくぐり、引き戸を開けて店主に声をかけると入店できるとのこと。幸運に感謝しつつ、カウンター奥に進みました。店内は、開店前から並んでいたらしき来店客がすでにほろ酔い状態。飲んべえをいざなう魅惑のお店といってもいいでしょう。

「江戸政」の注文方式はちょっとユニークで、まず最初にドリンクをオーダーし、ここでお会計。それから、コース(1,420円/税込)の串物を楽しみ、もう少しいただきたいときは追加で単品を。最後にフード分をお会計といった具合。

黒ビール・小瓶(400円/税込)を頼むと同時に、同店名物のタタキを生にするか焼きにするか聞かれます。ここは迷わず「生」。

焼きも捨てがたいとはいえ、ぜひ生でご賞味を。甘めのタレを絡めていただく生タタキは、ねぎとろに似た鶏本来の自然な甘みが口の中に広がり、一度食べたら病みつきになる人続出の逸品。鶏肉のうまみを存分に味わうことができる、ここでしか食べられない貴重な一皿です。

続いて、ねぎま・ハートスタミナ・ピーマンの肉詰めの焼き物セットが登場。いずれも、噛むたびに肉汁と独特の甘みがジュワッと広がり、プリプリ感まで味わえます。

コースの最後はレバー。いずれも食べごたえがあるボリュームです。

すっかり大満足でお会計を済ませ、表に出ると、すでに行列ができていました。週始めから中頃の開店時間すぐあたりが狙いめかもしれません。名物のタタキを味わうだけでも足を運ぶ価値がある「江戸政」。ぜひその目で、その舌で、確かめてみてくださいね。